炉解体環境対策研究会
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DiTs(呼称:ディッツ)「Dismantle an incinerator Total management system」
 
一般財団法人日本建築センター 建設技術審査証明
 認定番号    BCJ-審査証明-214 
 技術名称    焼却処理施設の解体処理技術
「焼却施設解体トータルマネジメントシステム(DiTs)」 
 認定有効期限   2029年3月18日 
 
 
  ダイオキシン類や重金属類さらにはアスベスト等の有害物質を含んだ焼却施設の解体事業では、従来までの単なる建物の解体とは大きく異なり、そうした施設を解体及び改修する際の工事従事者の安全と周辺環境を保全する為の高度な対策技術が必要とされる。
そうした背景の中で、(一財)日本建築センター(BCJ)では、「建設技術審査証明協議会」の会員として建設技術証明事業(建設技術)を実施している。審査にあたっては、公的な学識経験者や本件関連する著名な関係者等をその都度専門委員として委嘱し、厳正な審査を行っている。
DiTsは炉解体環境対策研究会 DiTs部会メンバーが、研究・開発し、2006年3月に日本建築センターの 「新建築技術認定」を取得したのち、 2013年3月に「建設技術審査証明」に移行。取得した技術名称:焼却施設の解体処理技術「焼却施設解体トータルマネジメントシステム」(審査証明:BCJ-審査証明-214)である。
DiTsは、当初メンバーであった総合建設業者10社、商社1社、環境関連メーカー2社 合わせて13社が参加し、各社のノウハウ・技術を集約して開発したシステムである。
   
 
DiTs審査証明取得企業
株式会社安藤・間
株式会社奥村組
西松建設株式会社
株式会社ピーエス三菱
株式会社不動テトラ
   
   
 
   DiTsは有害物質を含んだ焼却施設並びに焼却炉単体の解体及び改修事業において、多岐に亘る法規制に適合し、且つ、作業従事者の保護、環境保全及び周辺環境の保護の観点に基き、計画から発生廃棄物の処理、工事完了までの一連作業をトータルにマネジメントするシステムである。また、DiTs適応におけるデータをシステム化し会員企業に提供する事により情報の共有化を図り、工事ノウハウに加え作業手順及び安全教育手順も明確に統一出来、各社のばらつきをなくした。DiTsを適用する事により、計画設定や作業時での労働安全衛生、環境汚染事故などを未然に防止すると共に、周辺環境に対する配慮や廃棄物の適正処理まで管理するものであり、安全に高品質で環境に配慮された施工を確実に実現できるシステムとした。
   
   
 
   DiTsではDiTs施工要領書に基き、施工計画の立案や工事施工の指導を行うことで、システムを確実に実践しながら工事が進捗する。その際、施工会社の安全・品質管理部門と協力し、DiTsに組み込んだ教育システムに準拠した指導と教育を施工担当者へ実施すると共に、システムの実施状況をDiTs部会に設置した監査委員会による監査の実施により適時精査する。DiTs部会では案件毎DiTs監査委員会を設置して、計画・施工・完了各段階で監査を実施し、その後のDiTs運用状況を確認・指導する。

DiTs 1次監査 (計画段階での監査)
施工計画書での審査
  ⇒適合:DiTsの計画に基づいた現場施工の実施
  ⇒不適合:再度計画の見直し(不適合箇所の是正)のうえ、適合後施工実施
DiTs 2次監査(施工段階での監査)
現場でのDiTs施工監査チェックリストによる審査
  ⇒適合:DiTsチェックリストに適合(是正項目無し)
  ⇒不適合:指摘事項の是正指示 確認の為是正報告書を提出
DiTs 3次監査(工事完了段階での監査)
施工完了報告書での審査 (1)2次監査以降の施工状況の確認(2)廃棄物の適正処理の確認
  ⇒適合:DiTs適合認定書を発行
  ⇒不適合:DiTsによる施工と判断されない場合がある


●DiTs監査適用フロー図(PDF)
   
 
 
  監査結果は、DiTsデータベースへ逐次蓄積される。
DiTs部会員は、そのデータを閲覧する事ができ情報の共有化を図る。

   
 
 
 
2006年3月 (財)日本建築センター 新建築技術認定を取得
2007年度 DiTs適合 焼却施設解体工事 3現場
2008年度 DiTs適合 焼却施設解体工事 1現場
2010年度 DiTs適合 焼却施設解体工事 3現場
2012年度 DiTs適合 焼却施設解体工事 1現場
2013年度 DiTs適合 焼却施設解体工事 1現場
2014年度 DiTs適合 焼却施設解体工事 2現場
2016年度 DiTs適合 焼却施設解体工事 2現場
2019年度 DiTs適合 焼却施設解体工事 1現場
2020年度 DiTs適合 焼却施設解体工事 1現場
2022年度 DiTs適合 焼却施設解体工事 1現場

●DiTs適合実績一覧(PDF)
   
 
 
   今後は、更にDiTsの普及展開を図り、適用件数を増やすと共に、各種のデータを蓄積してシステムを逐次改善・更新する事で、工事従事者の安全性向上及び環境保全や保護に役立つシステムとしていく。
   


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